SLOTH & SMILE

★3児のパパが綴る「怠惰」と「笑顔」がテーマの子育て記録★

千歳飴の乱は思わぬ形で終結を迎えるという話。

子ども達が保育園から千歳飴をもらってきた。僕も子どもの頃これを食べて美味いと思った記憶が微かに残っている。案の定、子ども達は夢中になり帰ってきてから夕飯までの間ずーっと飴を舐めていた。全部は食べきれなかったので「残りはまた明日食べよう」ということにしてキッチンカウンターの上に千歳飴を置いた。

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(実際のそれ。白が長男で赤が次男のもの。)

 

夕飯を終え食休み、そして風呂に入り、その後に歯磨きタイムといういつもと変わらない流れ。いつもと違っていることは千歳飴という子どもを夢中にさせるそれがキッチンカウンターの上にあることぐらいだ。しかし、その存在が悪魔となって歯磨きを済ませたばかりの長男に取り憑いた。

 

「また食べる」

 

この発言に対し「なにを?」と聞くまでもなかった。「保育園コノヤロオオオ!」と心の中で叫んだ。時として周囲の親切は家庭に思わぬ被害をもたらすのだ。歯磨き後の飴が御法度なのは世界共通である。この先のことも考えると絶対に通してはいけない要求だ。例のごとく虫歯というパワーワードを駆使し嫁と応戦するも聞く耳持たず。この局面で3歳児に虫歯なんて言葉が通用するわけないのは理解しているが、それでも虫歯という言葉でしか戦えない自分を呪った。しかし引き下がるわけにはいかない。

 

耳が駄目なら目だ。

 

虫歯の怖さを映像を使って目に訴えかける戦法に切り替えyoutubeを起動する。そしてチョイスしたのは子どもに分かりやすそうな『虫歯建設株式会社』という歌の動画。

youtu.be

 

まじまじと動画に集中する長男。「これは効いたな」と手ごたえを感じる僕。しかし、動画を見終わった長男の一言は、さらに戦いを激化させるものだった。

 

「これ絵じゃん」

 

もはや虫歯よりも長男の子どもらしからぬ冷めた態度に恐怖を感じつつあった。「なんならちょっといい歌じゃね?」とすら言い出しそうな雰囲気まで漂っている。この長男の様子を見て僕は最終兵器を使うことを決心する。それは実際の虫歯治療動画。youtubeには正直「誰が見るんだよコレ」と思う動画がたくさんあり、僕の中では間違いなくこれもその一つ。それをよりによって家族全員の前で再生しようというのだから本当に僕は変態である。

youtu.be

 

この動画の再生中、長男よりも僕と嫁の方が「あーマジ無理」「ヒイイイイイイ!」「痛い痛い痛い痛い!」という情けない有様。

 

しかし思いがけず、この「大人の素のリアクション」が効いた。

 

動画そのものより僕たち大人の虫歯に対するリアルな反応を見て長男は何かを感じてくれたようだった。そして取り憑いていた悪魔は消えた。長男は「飴を食べる」という主張をやめ、眠気に身を任せ寝室に向かう。そう、僕らは真剣に怖がってみせるという成り行きが生んだ戦法でこの戦いに勝利したのだ。しかし思えばこれは普段行っていることと変わりはなかった。僕らが今回行き当たりばったりの末に行きついたそれこそ子どもを納得させるための常套手段だったのだ。

(過去記事参照⇩⇩⇩)

blog.sloth-and-smile.com

 

大人のありのままの反応こそが子どもが最も信頼を寄せる判断材料であることをこの先も忘れてはならない。

 

・・・あと、虫歯ってマジ怖いね。