SLOTH & SMILE

★3児のパパが綴る「怠惰」と「笑顔」がテーマの子育て記録★

「毛布と長男とテントウムシ」という話。

取り込んだ洗濯物の毛布が思わぬ出会いをくれた。この星柄の毛布は毛布好きな僕が人生で最高に気持ちいい毛布と認定したそれなのだけど、まさかテントウムシにまで気に入ってもらえるとは思わなかった。

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これを一番最初に発見したのは長男だった。自分が第一発見者になったときの子どもの喜びようときたら。虫嫌いな嫁は不快そうにしていたが、そんな表情をしてもこの時の子どもの勢いに勝てるはずがない。虫が好きなのに虫が怖いという矛盾を抱える長男の指示で僕がテントウムシを捕まえカップアイスの容器に入れてやった。

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長男は図鑑を持ってきて、たった今捕まえたのはどれか調べ始めた。「いた!これだ!」という長男の言葉通り、捕まえたのは『かめのこてんとう』であることが分かった。名前が分かった後、長男はカップの中を熱心にのぞき込んでいた。どうやらよほど気に入ったらしい。僕はその様子を見て「逃がすまでに一苦労するだろうな」と思っていた。予想は的中し「寝るまでに逃がしてあげよう」と言っても長男は「やだ」の一点張りだった。

 

夜になり、いよいよどうするかと思い始めた頃、長男の口から「逃がしてあげよう」とアッサリ。昼から今に至るまでに心境が変わった?それとももう飽きた?色々考えたがとにかく長男の気が変わらないうちに・・・と思い僕は窓の鍵を開けた。

 

印象的だったのはテントウムシを窓から逃がすときの長男の表情。なんともいえない表情ってのはまさにあの時の表情だ。悲しんでいるようにも見えるし、笑っているようにも見えなくもない。そんな表情を見たときに決して「飽きた」わけではないということがすぐに分かった。それでも逃がすということは長男なりに色んな思いがあったのだろう。僕は長男に「えらいね」と言った。

 

寝る間際、出会いをくれた毛布の中で僕は考えた。捕まえた虫を逃がすのは子どもにとって難しいことだと思う。手に入れたお気に入りを手放すなんて大人だって嫌だ。なんで手放さなきゃいけない?せっかく捕まえたのに?長男はその気持ちを抑えて虫のことを思いやれたのだから立派だ。

 

でも僕は平気で蚊を殺し、ハエを殺し、ゴキブリを殺す。そんな僕がテントウムシを逃がした長男に対して「虫のことを思いやれてえらいぞ」と褒める権利はないようにも思う。これから先、もし子どもに「なんでハエやゴキブリは殺していいの?」と聞かれたら僕はなんて答えるんだろう。

 

正解は出ないけれど、こういうことを考える機会を子どもは与えてくれる。そして僕はその与えられた問いかけにいくつ胸を張って答えることができるんだろう。人生は一生勉強だとつくづく実感した夜。

 

ありがとう、毛布と長男とテントウムシ。